簿記検定3級  決算手続②  (簿記一巡の手続②)

簿記3級挑戦ばなし

前回の簿記一巡①では期首から期末までの簿記の処理の流れを習いました。
おおまかに言えば、期首には前期の繰越を書いて、期中にはそれぞれの時点で起こる取引の処理、期末に全部を差し引きして利益を計算し、損益計算書と貸借対照表を作る。精算表も作る。
こんな感じでしょうか。

では今日は簿記一巡②です。オンライン講座見ていきます。

①と違って②はスライドが何枚もあるようです。
補足説例を一つするだけですが、先生いわく、超シンプルだけど、簿記一巡の通りにやっていくとかなりのボリュームになるらしい。

設例の内容は下記のとおりです。

設例

4/1~翌3/31が当期で、
1,期首の時点での前期繰越高は 現金1,000 と資本金1,000
2,当期中の取引は3つだけ①5/2 商品を現金500円で仕入れた ②6/7 仕入れた商品のうち半分(原価250円)を700円で売上げ、代金は現金受取り ③8/9 従業員に給料100円を現金支払い
3,期末商品棚卸高は250円

以上。1,期首 2,期中 3,期末 です。
さて、では前回の手続きの順番通りにやっていきます。

開始手続


まずは開始手続(繰越試算表と開始記入)
繰越試算表は勘定科目が真ん中で、ここでは現金と資本金だけです。
現金は借方に1,000、資本金は貸方に1,000
それに基づいて、開始記入。開始記入は別名が前期繰越記入。T字フォームに繰越額を書くだけです。
現金の方には借方に 4/1 前期繰越 1,000
資本金の方には貸方に4/1 前期繰越 1,000
これで開始手続きは終了。

期中手続

次は期中手続(期中仕訳と、それを総勘定元帳に転記)です。
まず期中仕訳。
5/2  (借) 仕入 500/(貸) 現金 500
6/7  (借) 現金 700/(貸) 売上 700
8/9  (借) 給料 100/(貸) 現金 100
そして、次に総勘定元帳に転記。これはT字フォームに現金・仕入・給料・資本金・売上の勘定科目ごとで日付、相手勘定、金額を記入。例えば資本金のT字フォームは貸方に4/1前期繰越1,000だけです。
期中手続き終了。

決算手続

いよいよ期末です。
決算手続(決算整理前残高試算表決算整理決算整理後残高試算表決算振替および帳簿の締切繰越試算表
なんとやることが多いのか!!


決算整理前残高試算表:期中の取引で生じた残高を表に記入します。現金・仕入・給料などの「資産・費用」にあたる項目がプラスの時は借方残高に。資本金・売上などの「負債・資本・収益」はプラスの時は借方に。

決算整理:決算整理前と決算整理後の間に「決算整理」をはさみます。これは重要です。

5/2に仕入れた商品のうち、6/7に売れたのは半分でした。商品が半分残っています。これが繰越商品という資産の勘定科目に変わります。そして、費用だった仕入という勘定を取り崩すことになります。
決算整理仕訳は次の通り。(借) 繰越商品 250/(貸) 仕入 250 
収益と費用は翌期には持ち越さない!

この決算整理仕訳も先ほどのT字フォームの総勘定元帳に追加します。
そうすると、決算整理後残高試算表ができます。(繰越商品という勘定が追加され、仕入の金額も修正になります。勘定が増えたのでT字フォームも増えます)

決算振替:(損益振替)→売上・仕入・給料のような「収益・費用」にあたる勘定は翌期には繰り越せません。
いったん「損益」という勘定に振り替える作業を行います。

(借)売上 700/(貸)損益 700  
(借)損益 350 /(貸) 仕入 250 & 給料 100 

この2つの仕訳でつじつまを合わせるために借方に損益が350必要になってくることがわかります。
この350こそが収益から費用を引いた純利益です。そこで、資本振替。

(資本振替)→ (借) 損益 350/(貸) 繰越利益剰余金 350

ここで、また損益と繰越利益剰余金というT字フォームの勘定が増えます。
損益の勘定は一瞬で作って一瞬で取り崩されてなくなてしまうのに、とても重要で、この損益T字フォームから損益計算書ができるのです。
全ての決算の勘定がそろったので、T字フォームに3/31付けで次期繰越を転記していきます。
この例題では現金と資本金と繰越商品と繰越利益剰余金の4つが時期繰越でした。全て記入できたら右下に2重線を引いて、締切。T字フォームの借方貸方の金額は合致しているはずです。

次期繰越したものだけで作る繰越試算表も項目と金額を記入するだけですぐにできます。その繰越試算表を基に貸借対照表を作ります。
財務諸表である損益計算書と貸借対照表は外部に公表するため決まったルールがあるようですが、今日の授業ではやりませんでした。

おさらい

もう一度おさらい。決算振替のところで作成する損益勘定からは損益計算書繰越試算表からは貸借対照表を作ります
そして、決算整理前残高試算表+決算整理+損益計算書+貸借対照表=精算表。
決算手続を行うにあたり、その見通しを把握するために精算表が作られるのだそうですが、ということは精算表を先に作ってから決算手続きをするということ?
全ての表が出来上がってから決算手続きの最終段階で作るもののような気がするのですが、また先でもう少し詳しく勉強するみたいなので、いったん深く考えないようにしましょう。

今日の感想

なんとなく全体像がつかめてきたと思っています。本当に今日の単元はボリュームが満点でした。
でも、まだ3分の1くらいの単元が残っているところで、期首から期末までの一巡の手続きの勉強をするということは、この先は何が待っているのか。簿記って奥が深いです。

ではでは今日はこのへんで。

※こちらの記事は簿記に対する私個人の見解と解釈です!

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