目からウロコ

いろいろばなし

感謝のコメント by Qちゃん

恥ずかしながらなぜか20代後半くらいまで「漁師さんは海の中にいる魚を捕って売るのってずるいなあ、元々無料のものなのに」とうっすら考えていました。情けない。本当に。

その考え方が変わったキッカケはQちゃんこと元マラソン選手の高橋尚子さんの言葉です。
確かシドニーオリンピックで金メダルを獲った後のインタビューコメントだったと記憶しています。
恩師である監督や関係者の方々への感謝の気持ちを述べていきます。
普通だったら「関係者のみなさん」の部分にQちゃんをお世話したことのある全員が集約されているはずです。でもQちゃんは「○○さん、○○でお世話になったみなさん」こんな感じでしばらく続きます。その方たちは実際に関わっている人たちです。でも感謝のコメントはまだまだ続きます。
「そして道路を作ってくださった方々にも」。ここで私の目からウロコがぴょーんと飛び出しました。
道路がなければマラソンをすることはできないのです。

感謝のコメント by わたし

もし漁師さんがいなければ、私はどうやって魚を食べることができるのでしょうか。
釣りをしたこともありません。当然船を買うお金もない、その前に操縦技術もない。船を動かすための燃料も必要で、早朝に起きたり、寒かったり暑かったり、雨だったり嵐だったり、全く獲れない日もあったり、とにかく魚を食べるまでには大変な労力と時間とお金が必要になります。漁師さんありがとう。魚さんもありがとう。おいしくいただいています。

お客様は神様か?

私は基本的に接客をする仕事なのですが、待ち時間が長いとキレ始める方が時折います。
もちろんこちらも待たせたいわけではありません。むしろ心の底から待たせたくないと思っています。
でもキャパオーバーのことだってあるんです。「はよしろや。いつまで待たせんねん。」(関西弁です)
時間は大事です。確かにお金を払っているお客様にはそう主張する権利はあるのかもしれない。
ここまではまだ許容範囲内です。

「手数料ってなんやねん。お前らなんかにいっこもサービスなんかしてもらってないわ。手数料返せや。」カッチーン。
「何してんねん。そこにあるやつ渡してくれたらええだけやんけ。」カッチーン。

ここであなたが目当てのものを受け取るまでにはどれだけの人の労力が費やされているのかわかっているのか。
こちらにも段取りがある。自分で作れるのか?
需要と供給のバランスで需要の方が多いときは「待つ」ということも込みで自分で選んでいるのではないのか?
待つのが嫌なら帰ってくれ、他の店を選ぶという権利が君にはある。何度そう思ったかわかりません。

公約

あ、それで思い出しました。話が少しそれるのかもしれませんが、中学生が地域の企業やお店などに数日間行って、職業体験をするという話を聞き、将来何をするか考えるきっかけにもなるだろうし、いいことだなと感じました。
今の現状では受け入れてくれる側があまりなくて、職業に偏りがあるということでしたが。

で、大人もすればいいのになと思ったのです。ここからは私が長年温めている一つの案です。
もし私が総理大臣になるならマニュフェストに掲げようと思っています。

ショクタイ

まず職業体験庁という組織を作り職業体験を義務化します。基本的に中学生から70歳まで全員が対象になります。
1年のうち1か月はどこかの職場に行って体験します。例えば今年は1月だけ。来年は2月だけ。こんな感じで、毎年1か月間は今までしたことのない職業を体験しに行くのです。
従業員が5人を超える職場は必ず受け入れないといけません。職員5人につき1人受け入れます。会社も小売店も工場も農業も商業施設もとにかく全てです。
そうすると職業体験を略して「ショクタイ」と呼ばれることになるでしょう。
  
「今月のショクタイのみなさんです。みなさんいろいろ教えてあげてください」「よろしくお願いしまーす」対象になるすべての職場で毎月このやりとりが行われます。
ショクタイの人は内外の人にもわかるように赤色の変な帽子をかぶるので、接客業の場合、お客さんから見ても従業員ではないことは一目瞭然だし、働いていなくても誰にも非難はされません。明日は我が身。自分だってそのうち同じ立場になる可能性は大いにあるのです。
仕事の練習をすることはありますが、働きに行っているのではなくあくまでも「体験中」です。

ショクタイのメリット

同じ日に同じ職場に入った人たちはショクタイの同期になるので、敬語は原則禁止、タメ口になります。中学生と70歳の人がショクタイで一緒になることもあり、若者と人生のベテランがそれぞれの知らないことを教えあいっこします。年の差カップルならぬ年の差友達になるかもしれません。ショクトモです。(赤帽友達、またはアカトモと呼ぶ場合もあり。)

受け入れる側の職場でも毎月ショクタイ対象者が入れ替わりやってくるので、その都度雰囲気が変わって、いろいろな世代や人物に対しての対応も慣れてきます。自然に人と人の交流も増えて、活気が出ます。
そして、まるまる1か月間ごっそり一人の人がいないという状態にも慣れるので、「有給休暇とりにくい」「育児休暇とりにくい」という問題も少しは解消されそうです。「あれ?○○さん、ショクタイ行ってるのかと思ってたけど長期休暇とってたんだね」という風に。ブラック企業は内部告発ならぬ赤帽告発におびえ、職場環境を改善するよう努力することでしょう。

職業体験を通じて自分がその立場になることを疑似体験するのってきっといろいろな気づきがあるはずです。

親役の子供


またまた話が少しそれますが、前にテレビで見た、未成年で犯罪を犯してしまった子供たちが更生施設でやっていたあるプログラムが印象に残っています。
先生や親、子供などの役を与えられ一つのテーマを元にアドリブで劇のようなものをするのです。子供役は親や先生に反抗心むき出しでつっかかっていきます。それはアドリブでも上手にできます。いつもやっていることですから。
でも、親の役、先生役の子供たちは問題解決のために子供役に対していろいろ意見を言うのですが結局タジタジでうまくまとまらないのです。
この場合は職業ではなく親の疑似体験ですが、親役の子供は「反抗されることにとても腹が立った。自分もあんなことをしていたのかと思った。」とインタビューで答えていました。疑似体験バンザイ。

ショクタイのデメリットそしてまとめ

でも赤色の変な帽子をかぶりたくないとダダをこねる人がいたり、代々受け継がれた秘伝のレシピをショクタイの人に見られて流出してしまったり、何かと問題はおこるんだろうなあ。すごいいいアイデアだと思うんだけどなあ。
ということで長くなってしまいました。今日はこのへんで。

コメント

  1. mira より:

    こんばんは。
    ショクタイ、いい案ですね!!
    相手の立場に立って考えるってほんとうに大切ですよね。職業によっていろんな苦労もあるし、仕事のために専門的な勉強もしないといけない場合もありますし。
    ショクタイ、賛成です。
    私も接客業の端くれですが、理不尽なことで怒るお客さんもいます。でもいろんなこと教えてくれたり、励ましてくれたり、褒めてくれたり、めちゃくちゃいいお客さんにも会えて、こちらがありがとうございますなのに、めちゃくちゃ感謝してもらえる事もあります。
    なので、私がお客さんでお店に行って、愛想が悪い店員さんにあたると、この人損してると思ってしまいます。愛想よく接客するとお互い気持ちいいのにと。
    もし私がショクタイできるなら、ファミレスとかサービスエリアのキッチンとかしてみたいです。

    • くらむちくらむち より:

      miraさんこんばんは。いつもブログ読んでいただき、コメントもありがとうございます。
      自分がその立場にならないとわからないことってたくさんありますよね。
      ショクタイ賛成していただきうれしい限りです。総理大臣に立候補の際は清き1票をお願いします。
      ショクタイの配属先はAIによってランダムに決められるので希望は出せませんが、私だったらディズニーランドかUSJに行ってみたいです。またはチョコレート工場もいいなと思っています。

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